先週、スウェーディッシュ・ファッション －新しいアイデンティティを求めて の内覧会に行ってきました。レセプションには間に合わなかたけれど、念願のサンドラ・バックルンド（Sandra Backlund）のニットをこの目で見ることができました。
サンドラの作品は、棒編み、かぎ編みを使い、自身の手編みで立体的な服を編み上げる。その作品は見る人を圧巻。インパクトのある作品です。よく紹介コメントに”彫刻的”と言われるのがピッタリきます。
その他にもスウェーデンの新しい世代のデザイナー作品を間近で見ることができるので、興味ある方はぜひ行ってみてください。
同時に「ラグジュアリー：ファッションの欲望」と題し、京都服飾文化研究財団のコレクションより、17世紀から現代までの精選された作品約100点が展示されていて、こちらも見応えが充分にありました。1900年初頭のアイリッシュ クロシェ ドレスもありました。ハギレやレースではなく、”服”としてドレス本物を見るのは初めてで、実物のモチーフは現代のものより小さいと感じました。そしてとてもよく手が込んでいて、その細やかさには暫く動けませんでした。。。
そして感動的だったのは、妹島和世による空間デザイン/ コム・デ・ギャルソン の展示空間！透明の筒に展示服が包まれていて、光の反射でその透明の筒が床に水面の波紋のようにゆらゆらと透明の影をおとし、その周りをランダムに人々が歩く姿は上からずっと見てしまいました。展示物だけで完成するだけでなく、見る人がいて完成する展示物もあるのだと気づかされました。素晴らしかったです。
そしてマルタン・マルジェラの一点ものアーティザナル・ラインのコレクションがあると知らず！中でもウィッグには。。。数年前にある雑誌で彼のパンティストッキングで作られたシースルーのトップスを見た時と同じ衝撃を、今度はこの目で見てしまいました。とてもいい展覧会でした。
1月17日まで東京都現代美術館で行われているそうです。
サンドラ・バックルンド
