ニッティング&ステッチング ショー 2009
”ロンドンのニット事情” ~ 売られている毛糸のこと ~
もちろん、糸玉売りもありましたが、
殆どの糸は、”束”のまま売られていました。
(あるブースでは、日本製の玉巻き機を横で売っていたりも。)
そうやって見てみると、先日の記事で載せたソックスのところや、house of hempも”糸玉”ではなく”束”のまま。 ・・・という事は、小物ではなく大物(ベストやセーター、カーディガンなど)糸の量を使う嗜好にあるからでしょうか。
それと自然染めにこだわっているものが多かった事と、糸も100gで3000円なんて普通!という感じでした。せっかく時間を費やして編むものだから、良質の毛糸で編めば、きっと思いも変わるはずですね。
そして1つ前のレポートの、ジャンボ針でマフラーを立って編んでいる女の子の糸を見てください。何本もの糸を合わせてオリジナルにしているんです。そういう方を度々見かけました。 たまには、 3+4=”答え” ではなく、 ◇+△=11 という風に、人の数だけ答えがあってもいいんですよね。
編み物を教えていて、みなさん綺麗に編もうと一生懸命。そういう姿をみると、少しでも力になれたらと思うので、教室は毎回たのしいのですが、綺麗に編めないと「自分には向いてない」と思ってしまう方がいるのはとっても残念だと思うんです。綺麗に正確に編もうとするのは、日本人の気質なのか、とっても良いこと。けれど、誰でもみんな初めは編み目も不揃いだし、本のようにいかないけれど、出来上がったものは他の誰にもできないもの。もっともっと個性的でいいと思うんです。重要なのは、自分がワクワクするか。
環境の違う国のニットに触れると、まだまだ無限な気がしてきて私もワクワクしてきました! さぁ、みんなでワクワクしましょ~。